20.セレナーデ
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「――っ…!」
甘く痺れるような感覚に途絶えていた意識が再び浮上する。
「…あっ、!」
途端に漏れたのは甘美な声。
トキヤは今、レンに抱かれていた。
「…愛しても愛しても愛し足りない…」
ぎゅっと抱き寄せられ、耳元に声が降る。
繋がったままだと言う事はそこで気付いた。
「…んっ、レン…あ…、」
顔が見たい。声が聞きたい。
今はオレだけを映していて欲しいからと告げられた思いが織り成す行為。
「…んんっ、あ…、っ」
抱き合うのはいつも決まって正面から。
何故かと問うたことはないが、独り占め出来た気分になるからと、何かの話の時に聞いた覚えがある。
「…愛してる…もっとトキヤを愛させて…」
レンは狡い。
こんな時ばかり甘い言葉を囁いて、執拗なまでに私を求めてくれる。
嬉しいのだが、反面愛を感じすぎておかしくなってしまいそうで。
本当は隠したい声も顔も、私全てをさらけ出したくなっていく。
それはもう、狂おしい程に愛に溢れ。
「…レンをもっと感じたいんです…、レン…好き……、」
「愛してる…、トキヤ、愛してる…」
「そんな顔で…っ、ずるいっ、です…っレン…!」
「だって本当のこと…、幾らキスをしたって、セックスをしたって…、オレのトキヤへの想いは全然伝えきれないよ」
「……っ…」
「だから、愛してる…トキヤが愛しくておかしくなりそうだ…それくらい、愛してるよ」
嬉しくて、苦しくて切ないような、幸せな笑み。
「レン……」
「愛してる…」
思う存分伝えられる今だからこそ、執拗なまでに繰り返し、互いの想いを伝え合う。感じ合う。
「…レン、愛してます…ずっと、ずっと……」
嗚呼、今日も幸せでおかしくなる。
だけど二人でなら本望だ。